怪物園(FREAKS)
- レビュー評価
- ★★★★☆
今から90年も昔の映画です。
実際の奇形の方たちが演技をされているものの、差別的な扱いはせず、ちゃんとした俳優として扱っているのが良くわかる映画です。
タイトルの通り、FREKAS(怪物)と揶揄される人のあつまるサーカス団の話なのですが、本物故の凄さがあります。
上半身しかないので、手で歩いたり走ったりする人は、信じられないようなスピードで走るし、片手で立って、片手で指揮をしたりもします。
1つの体を2人で共有している姉妹は、片方が目隠ししても、もう片方が何をされているか感じ取る事が出来ます。
手も足も無い、芋虫のようなオジサンは、口だけで煙草をくわえつつ、マッチに火をつけ煙草を吸う事が出来ます。
人間の可能性って凄いなと思います。
生まれながらに持った体を活かして、なんとでもなるんだなと思い、過保護にする必要なんてなく、対等に渡り合えるんだと思いました。
物語のストーリー的には、女と金の絡み合う、よくあるストーリーですが、面白かったです。
リメイクのしようがないので、唯一無二の作品だなと思います。
(少女椿などが近い話ですが、やはりFREAKSにはリアルならではの凄みがありますので。)