パッドマン

レビュー評価
★★★★★

王様のブランチだか何だかで、ザックリ紹介映像を見た時に凄い気になっていた映画です!
月末で公開が終わるるので、見てきました!

内容は、
インドの実話で、奥さんのために生理用ナプキンを自作する話。
5枚パックが55ルピー(80〜90円)と高価で、みんな汚れた布を洗っては再利用としていたのを、なんとか自作して1枚2ルピー(3〜5円)で提供する話。

ただ、日本ですら生理って男性はあんまりちゃんと知らないですよね?
しかも、それを話し合ったことなんてまずないし、ナプキンも触ったことないです。
自分もそうです。

そういう誰にも理解されない中、むしろどんなに頑張っても狂ってると笑われたり、さげすまれていく中、
病気に奥さんがなることの方が怖くてどうにかしていきます。

最初は、綿をくるめば良いだけだと思っていたものの、奥さんからもダメ出しをされ、
実際に自分で使ってみても、失敗な事に気が付きます。

そもそも綿だと思っていたものは、綿ではなくセルロース。
そして、キチンと作るには数千万ルピーという大がかりな機械が必要な事を知ります。

そこから、機械を、完全オートメーションじゃなくて、手作業で作れるようにすれば良いんだと思い、
・粉砕
・圧縮
・梱包
・滅菌
の4つの機械を作るところが、ほんと凄いなと思いました。

もう既に出来上がっている機械を、利益ではない視点で再構築する考えって中々でないですし、
それを個人でやるところが本当に素敵。

でも、その後、工科大学で大賞を取っても理解されないんですよね。
キチンとした製品なのに。
それは、
・男性が作っている
・生理用品だから
っというのが大きなところで、女性の手助けを受けてやっと売れるようになっていきます。
女性同士だから、生理の話が出来るっというのが大きい改善点でした。

最初から最後まで全てが色々な教訓になるので、全てを語るととんでもない文章量になるのですが、
後半のアメリカで演説するシーンが最高に良かった。

お金で笑えるのは自分自身。
良い事をすれば、みんなが笑える。
月に5日の生理=年間2ヶ月。
この発明で2ヶ月の延命。

その辺りの演説が本当に素敵でした。

手作業でナプキンを作る機械ですが、特許を取ることはせず、
インド中の村々を回って、女性の労働の手助けにもなるし、女性の衛生面の助けにもなる。
良いコトしかないこの流れ最高ですね。

TEDでの演説を貼り付けておくので、良ければこちらだけでも視聴ください。
※設定で日本語字幕出せます

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